椅子に座る際に、腰を丸めてはいけないのは皆さんなんとなく知っているかと思います。
なぜいけないのか、私の見解で説明させていただきます。
通常の背骨は腰の部分が緩やかに反っているのが通常の形です。これに対して、椅子に浅く座り背もたれによりかかり腰を丸めるという姿勢は、それだけで通常の背骨の形を崩している状態になります。
これだけでも本来の背骨の動きが失われ、関節や筋肉に負担がかかり、立ち上がっても猫背の背骨となってしまいます。
腰を丸めて座った状態の背骨は椎間板ヘルニアを起こす可能性が高くなります。
腰を丸めて座っていると背骨は前側が圧迫され椎間板は後方に押し出す力が加わります。
ハンバーガーを食べている時、中身が後ろにはみ出してきた経験はないですか?
それと同じ力の加わり方です。
この力で椎間板の中身が後方に飛び出した状態のことを椎間板ヘルニアといいます。
ヘルニアという言葉は日本語にすると
『飛び出す、突出する』という意味で、椎間板の中身が後方に飛び出した状態のことを指します。
ちなみに一度中身が飛び出してヘルニアになった椎間板は2度ともとには戻らない可能性が高いです
※諸説あり
腰を丸めて座るということは、腰の椎間板ヘルニアを起こす可能性があるちょっと恐い座り方といえます。
『体が硬いと腰痛になる?』のページでも紹介していますが、座っている時に腰が丸まる原因として、ハムストリングスの柔軟性が低下していることが考えられます。
骨盤に付着するハムストリングスの柔軟性が無いと座っている姿勢で骨盤の下端を前方に引っ張る力が加わり、骨盤後傾を作り、腰を丸めてしまいます。
ハムストリングスが硬いと座っていても腰を丸めたくなっていしまうのです。
ハムストリングスのストレッチは、仰向けになり片方の足の膝を伸ばしたまま上に持ち上げていき、膝を曲げないように手で膝の後ろを支えます。
硬くて手が届かないという方は、タオルなどを使って引っ張ると効果的です。
ハムストリングスが伸びていることを感じながら
30秒×5セット行いましょう。
ハムストリングスをストレッチして
座り姿勢をよくして椎間板ヘルニアを防ぎましょう!!