・上を向くと手がしびれる
・腕に常に違和感がある
などの症状は
頸椎椎間板ヘルニアの可能性があります
腰のヘルニアでも説明しておりますが、そもそも椎間板とは何か?
椎間板とは、背骨の骨の間にある部分のことで、通常の骨とは違い『軟骨』です。私はこれを硬いグミと表現しますが、骨の間に、グミのような軟骨があることで、背骨は曲げたり捻じったりするような可動性を持つことができます。
ヘルニアという言葉を日本語にすると、
『飛び出す、突出する』という意味があります。
椎間板に何かしらの圧が強くかかるか、または長い期間連続してかかることによって椎間板の中身が後方にはみ出してしまった状態をヘルニアといいます。
以下の人はヘルニアを起こしやすいです
・上を向く作業が多い人
・ストレートネックの人
・パソコンの画面に
顔だけ近づいてしまう人
・交通事故を経験している人
・ラグビーやアメフトで
強く首を痛めたことがある人
※あくまでも当院の見解です
上記にあるように、極端に上を向くことが多い、もしくは極端に下を向くことが多い人が頸椎ヘルニアを起こす傾向があると思います。また、交通事故やラグビーやアメフトなど、首に強い力を受けたことがある方もヘルニアを起こしやすい傾向があると思います。
頸椎ヘルニアの最も特徴的な症状は
手のしびれです。
手のしびれの原因はほかにもありますが、頸椎ヘルニアの手のしびれの特徴は、
・上を向くとしびれる
・車の運転中にしびれる
・下を向くとしびれが取れる
・しびれなくても
『手の置きどころがない』
というような違和感がある
などのような神経症状が特徴です。
首の痛みや背中の痛みを訴えることも多いですが、手のしびれだけで首や背中は痛くないということも珍しくありません。
当院の頸椎ヘルニアの治療は
まず、カイロプラクティックで背骨を矯正しますが、本来は体の曲がったところをまっすぐにするのが矯正ですが、頸椎ヘルニアや腰椎のヘルニアでもそうですが、痛みが楽になる姿勢があれば、たとえそれが体の歪みを強くしたとしても楽になる方向に体を矯正します。
まずは、痛みやしびれを取るということに重点を置いて体を矯正します。それが必ずしも体がまっすぐな方向とは限りません。特に頸椎ヘルニアや腰椎のヘルニアの場合は痛みで体が曲がってしまうことはよくあります。なので、背骨をまっすぐに矯正するのではなく痛みやしびれがある方向に体を矯正します。
更に、頸椎をタオルを使って牽引します。
一見原始的に引っ張っているような治療になりますが、タオルを使って人の手で牽引することで、力加減や牽引する方向などを自由にコントロールできるというメリットがあります。
牽引治療の効果としましては、牽引することによって椎間板に栄養が流れやすい状態を作ることができ、徐々に椎間板を強くします。
それにより、ヘルニアそのものが完治はしませんが、症状を改善することができます。
目安としましては、25歳の方でも3か月の期間を要するといわれています。